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Por Una Cabeza

  22, 2011 00:20


タンゴ曲「Por Una Cabeza (ポル・ウナ・カベサ)」は、大好きな曲の一つ。
スペイン語 Por Una Cabeza / ポル・ウナ・カベサ(カベーサ) は、競馬用語の一つで
「頭一つで(頭一つのせいで)」 と いう意味。

この曲は アルゼンチンの人気歌手 Carlos Gardel (カルロス・ガルデル)が
1935年の映画 「Tango bar (タンゴ・バー)」 の挿入歌として作曲したもので
ギタリストで作詞家のAlfredo Le Pera(アルフレード レペラ)が歌詞をつけている。

この歌詞には 競馬においてわずかの差で負けた競走馬を引き合いに出しながら
恋の駆け引きにわずかの差で敗れた男の心境が描かれている。



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サントラとしても人気が高くいろんな映画に使用されてます。

アル・パチーノ主演、盲人の退役軍人と苦学生の友情のドラマ
「Scent of a Woman / セント・オブ・ウーマン 夢の香り 」(1992)
 
第二次大戦下、ナチスの虐殺から1200人のユダヤ人を救った
実在の人物であるドイツ人実業家オスカー・シンドラーを主軸にして描かれた
スティーブン・スピルバーグ監督による作品
「Schindler's List / シンドラーのリスト」(1993)
 
アーノルド・シュワルツェネッガー主演 「True Lies / トゥルー ライズ」(1994)

などがありますが、TVドラマやCMなどでも よく使われてます。

映画の三本はどれも観ましたが、やはり よく知られてるのは「シンドラーのリスト」でしょうか。
アカデミー最優秀作品賞、監督賞など7部門で受賞した大作ですからね。



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特別 アル・パチーノファンてわけじゃありませんが、「セント・オブ・ウーマン/夢の香り 」について
ちょっと話してみたいと思います。

アル・パチーノといえば、「ゴッドファーザー」 が 有名ですが、私の中では
「フェイク」と「セント・オブ・ウーマン / 夢の香り 」が、一番、二番。
このかたの出演映画は 他に10本ほど観てますが、それらは だいたい名演、奇演、怪演のどれかに入る(笑)
とにかくアクの強い個性派俳優。

名作と呼ばれる多くの映画に出演し、主演助演合わせて7度 アカデミー賞にノミネートされながらも
一度もオスカー像を手にしたことのないかたでしたが、この「セント・オブ・ウーマン」にて
初めて 悲願のアカデミー賞主演男優賞を受賞してます。
それまでは そのアクの強さ(賞狙い演技などとも言われた)で 受賞を逃してきた感があったのだけど
この映画での演技は文句のつけようがなかったのではないかと思います。


アル・パチーノが演ずる盲人の主人公フランクは、頑固で自尊心が強く毒舌で気難しい嫌われ爺。
しかしその反面、ユーモアがあり 時折弱さを見せる人間味ある男。
原題の「Scent of a Woman」は 邦題 “ 夢の香り ” になってますが、直訳では “ 女の香り ”
このタイトルは、女性好きのフランクには 纏っている香水の香りから その女性の背格好や雰囲気を
言い当てる特技があることからきている。


   以下 ネタばれですので、読まれるかかたは要注意

名門校の奨学生チャーリー(クリス・オドネル)は、ある日 校長先生への悪戯犯(チャーリーの友だち)を
ジョージと共に目撃。
怒った校長は 犯人を言えば 大学進学への奨学金を与え、言わなければ退学という選択肢を二人に与えます。
(教育者としてあるまじき 卑怯なパワハラ校長であーる)

休暇に実家へ帰るにも お金がなくて、アルバイトをしなくちゃいけない苦学生のチャーリー。
友人を売って 奨学金を得るか、それとも退学か、選択できないまま、チャーリーは バイトで
盲目の退役軍人フランクの世話をすることになり、
この気難しい偏屈頑固なフランクと一緒に旅に出ることになるのです。

この偏屈爺は 劇中 いくつかの破天荒ぶりを披露してくれます。

たとえば 途中フランクがチャーリーに代わって街なかをフェラーリで暴走するシーンがあるんです。
しかもですよ、ただの一本道じゃないんです。
脇から他の車が出てくるような交差してる狭い街路を飛ばす飛ばす!
ブォーッってアクセル踏み込んで。
ひぇ~っ! やめてくりょ~! 思わず声が出てしまう恐さ。 いやいや ほんと恐かった。
助手席で ちょこ、ちょこっと指示を出すチャーリーでしたが 生きた心地がしなかったでしょう。
(私がチャーリーなら心臓がもたない)
フェラーリったら、あっというまに200キロ出る車だよぉ~!
と言っても そこまでのスピードは出してないです。 が、速度違反で捕まりました。
おそらく目の見えない人が運転したらこうだろうな、ってくらい目の演技がすごい。
実際 運転してるのに 目を動かさないんですから。

待てよ? 盲目のひとは まず運転なんかしないだろ、と思いますよね。
しかし このフランクは この時点 いえ、その前から自殺を考えてるひとでした。
もう その場で死のうが かまわんくらいの精神状態、ある意味心構えができてます。

なにしろ清廉な純朴青年と強烈な個性を持つ軍人(王道路線の組み合わせではあるけれど)。
平穏に過ごせるはずなどなく 最初っから叱り飛ばされるチャーリー。
年も離れてる上、何の共通点も接点もないような二人でしたが、旅をする中で二人の関係性は
少しづつ変化していきます。 互いの距離が縮まり、いつしか友情が生まれます。
人生に絶望し自殺まで考えていたフランクでしたが、人生の岐路に立ち悩んでいる青年チャーリーと
触れ合うことで、闇で暗がりだった心に光を取り戻すんです。

結局 懲戒委員会では “犯人は知りません” と言って自分の将来よりも友人を守ったチャーリーでした。
当然 退学処分が下るのですが、ここでフランクがチャーリーを弁護します。

「私は人生の岐路に立った時、どちらが正しい道かは判断できたが 正しい道は選ばなかった。
 なぜなら 困難な道だったから 。 だがチャ―リーはあえてその道を選んだ。 その勇気を称えよう
 真の人間を形成する信念の道だ。
 彼の未来は君ら委員の手中にある。価値ある未来だ。どうか潰さずに守ってやってくれ。愛情を持って。
 いつかそれを誇れる日が来る。」

何度も繰り返し見た感動のフランクの演説シーン。

正しい道を選ぶのも正義を貫くことも ときとして難しいことだけど、信念を貫く高潔さや勇気を持つことが
いかに大切か、誇り高く生きるってそういうことだと教えてくれた映画でした。

とにかく “この人は本当に目が見えない人なのでは” と思わせてくれるアル・パチーノの完璧な演技に
圧倒されます。
盲目の役なら、目を動かさず 対象物から視線をちょっとずらして話したりすれば できるんじゃないの ? 
なんて、もちろんそんな単純で簡単なもんじゃない。
絶望や怒りが宿るその動かない目で、さまざまな感情を表現し、ひとの考えや心の機微まで見抜く表情。
ちょっとした仕草や動きも、どの場面でも 細部にわたって無欠で見事な演技だったと思う。

この映画の中で「Por Una Cabeza」の曲が流れるのは、フランクがレストランで見知らぬ女性と
タンゴを踊るシーン。
この場面だけ見たら、、“なんだ いきなり、何すんだ この中年男は ... ” と思われるかもですが
これ 名場面なんです。
映画の最初から見れば、このシーンがどれほど輝いて見えることか ...

      動画は movieclipsさま より お借りしました

         



 もう一つ、真央ちゃんが 2008-2009年シーズンのエキシビションで この曲を使用してましたので、
 併せて 紹介します。
 これは 途中で 同じくタンゴ曲の「PAYADORA (パジャドーラ/吟遊詩人)」が 繋げてありますね。
 真央ちゃんEX の中では 個人的には これが一番好きです。


       動画は ykkm3さま より お借りしました

         


   ラテンのタンゴ曲って どこか懐かしい、哀愁を感じさせてくれる曲が多いな って思う




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